百濟王神社(特別史跡 百済寺跡)

年中行事

一年の主要な行事

年中行事日程

1月1日元旦祭
1月15日とんど祭
2月節分節分祭
3月午日稲荷祭
6月30日夏越の大祓
7月18日浮島神社祭
10月吉日例祭宵宮
10月吉日例祭本宮
12月8日鎮火祭
毎月1日・15日月次祭
毎日日供祭

初詣

年始の行事
1月1日~節分

再生と甦りの儀礼

 草木は春に芽生え、夏に旺盛になり、秋には枯れ、冬には仮死状態となり、再び春に芽生え始めます。円環的に移り変わる四季の中で、仮死状態にある冬の生命が春を臨み、甦えろうとする時期が正月にあたります。
 このようなサイクルは森羅万象のあらゆる事象にも当てはまり、人の運にも同様に栄枯盛衰があります。
 生じては滅し、滅しては生ずる大自然の循環を支配されている神祇のお力をいただき、衰えたエネルギーを再生し、新年が実りのある年であるよう祈りを捧げる儀礼が初詣です。
 年明けにはどうぞ神社へお参りいただき、日々の感謝と新年のご祈願をされると良ろしいかと存じます。

年始スケジュール

1月1日 午前9時元旦祭
1月1日 正午から御祈祷受付け
1月3日甘酒授与
1月15日 午前8時からとんど祭
2月3日 午前8時から節分祭

お正月授与品

正月には新しい授与品を準備しておりますのでどうぞお受けください。
さらに初詣でおみくじを引く事は一年を占う貴重な機会で御座います。

稲蓬莱

こちらの稲蓬莱は御神饌料(御膳料)をお供えいただいた方にお頒かちしております。
稲で作られた神さまの依り代です。実りのある一年でありますように、祈りを込めておまつり下さい。


お正月のご祈祷

厄年のお祓い

 日本では古来より、厄年は病気や災難に遭いやすい年であるといわれ、厄年には神社に詣でお祓いを受け、神霊のご加護を賜り厄除けを祈願する習慣があります。
 また厄年だけでなく、人生の節目節目には何をやってもうまくいかない時期や、運気が下がっている、憑き物に憑かれている等と感じる事もあろうかと存じますが、その様な時にもどうぞお参りいただき、お祓いを受けられるとよろしいかと存じます。

お正月には家内安全、商売繁盛のおまいりを!

 厄年に限らず、お正月にはご家族の家内安全、また、個人事業主、企業などの商売繁盛、安全祈願祭、スポーツチームなどの必勝祈願も数多くお取り次ぎさせて頂いております。
一年の安全と発展につき、神様のご加護を賜りますよう祈祷させて戴きます。

⇒ご祈祷についてはこちら


節分祭 ~さいわいをまねくまつり~

2月節分

 節分行事として、御祈祷祭を行います。家々の安穏を祈り、御神前に施主様のご住所とご家族のお名前を申し上げ、福徳招来、家内和合、開運厄除のご利益を賜ります事を御祈願いたします。具体的な流れは次の通りです。

  • 人形(ひとがた)にご住所とご家族のお名前をお書きいただき、提出していただきます。
  • お祓いを受けていただきます。(※当日のみ)
  • お札とお下がり(福豆など)をお渡しします。
  • 後ほど宮司が御神前に人形を奉りご祈祷を行います。

初穂料:一住所につき千円以上お気持ち

夏越の大祓(茅の輪くぐり)

6月30日

当日参加費
お一家族:千円以上お気持ち

大祓は最上級の「お祓い」

 大祓で読まれる『大祓詞(おおはらえのことば)』は最古の祝詞であり、長い歴史の中で縦横無尽に展開してきた神道のあらゆる分派においても採用され、今日に至るまで最も長く多くの人に読み継がれてきた祝詞です。
 現在の主流である神社神道においても採用され、通常の祝詞が祭祀の趣旨に応じて適宜作文され、特定の祈願を申し上げる事がその主題となるのに対し、大祓詞は文章として固定されており、祭祀の目的に関わらず、唱える事自体に意味があるとされ、また通常の祝詞が神主一人で奏上するのに対し、大祓詞は斎場に居る全員で奏上されます。天孫降臨から国が治まり、あらゆる罪が出ては祓われる一連の様相をダイナミックに描いた、そのあまりにも美しい文章は人が書いたものではなく神が中臣に神懸りして伝えたとさえいわれ、まさに祝詞を超えた祝詞であるといえます。
 この大いなる祓へが森羅万象の調和と天壌無窮の安穏を象徴するものであるとするならば、これを唱える事は神霊に対する最大の供物となり、自身の修行となり、あらゆる現世利益の祈願をも内包する行為といっても過言ではありません。
 神社においては毎日の日供祭でも唱えられ、ご家庭の祭祀においても是非奏上していただきたい祝詞です。

神話に登場する「病気封じ」の呪術

 夏越の大祓は日本中の神社で広く行われており、多くの場合、茅の輪くぐりも同時に行われます。茅の輪くぐりは当社のご祭神である牛頭天王(スサノオの命)と関わりが深く、『備後国風土記』にその起源があります。

 要約すると、その昔、武塔神という神様が旅をしておられ、あるとき宿を求められて巨旦将来(こたんしょうらい)という人の家を訪ねられました。巨旦将来は裕福でしたが、しかし武塔神の申し出を断りました。武塔神は再び宿を探し、蘇民将来(そみんしょうらい)という人を訪ねられたところ、貧しいながらも快く迎えられ、武塔神はいたく喜ばれました。その返礼として蘇民将来に茅の輪の秘法を伝えられ、これを用いればあらゆる災いから逃れられると教えられました。最後に武塔神は自身がスサノオの命であると名のられます。
 この伝説にあやかり、茅の輪をくぐる事で、身に憑いた悪しき気を祓い、無病息災のご利益に与ろうと修されています。

茅の輪守り

 蘇民将来伝説に登場する茅の輪にちなんだお守りです。
 無病息災、身体堅固、厄難消除、七難即滅、一切病気封じ、延命長寿の魔除けで御座います。
 神話では「腰につける」とありますが、玄関やその他任意の場所におまつりされると良いかと存じます。

初穂料:五百円

人形代(ひとかたしろ)

 古くは陰陽師らの用いた呪術で、己の罪を人形代に遷し、身代わりとして水に流す、あるいは焚き上げる事により祓う秘法です。
 期間中、社頭にてお頒ちしております。これで身体をなで息を吹きかけ、ご自身の罪穢れを遷します。
 当日参加出来ない方は、身代わりとしてお納めください。

秋大祭

10月吉日(宵宮・本宮の二日間)
※日程は毎年、氏子により決められます。

令和二年10月17日・18日
令和元年10月12日・13日

感謝の真心をあらわす手作りの祭り

 毎年10月に、秋の収穫を感謝して宵宮、本宮と二日間に亘って行われる、当社の例祭です。
 神様のお恵みに感謝申し上げますと共に、末永くこのお宮にお鎮まり戴き、氏子崇敬者の皆様をご加護賜ります事をお祈りさせて頂きます。

 豊作の感謝は決して時代遅れではありません。市場に行けばすぐに食物が得られる飽食時代でありますが、現在のような豊かさは現代人が知らず知らずのうちに蒙っている神祇の恵みであり、先人達が綿々と繰り返してきた生活、即ち新年に豊作を祈願し農作業に勤しみ、新穀が収穫出来ればその恵みに感謝する。こうした循環が極まった結果として、私たちは豊かな日本で暮らしていけるのです。

 農業は日本の根幹といえます。あらゆる生業が日々の糧を得るという動機の上に立っているのであれば、全ての産業は農業に帰結します。天皇陛下が自らお田植えをされるのは何故でしょう。田畑があるからこそ、水を汚してはいけないという観念に結びつき、天の恵みと地の恵みに対する信仰と、自然を大事にする豊かな心が生まれるのではないでしょうか。
 「困ったときの神頼み」もまた信心の先となる心理といえますが、当たり前の事の中に神祇の恵みを見出して手を合わせる真心こそが神道だと、神社は語っているように思えます。

 当社の秋大祭は新穀感謝として、氏子を中心に企画運営され、神楽会による神楽奉納、山車保存会によるだんじり囃子奉納などの奉納演舞を始め、子供ビンゴゲームなどの出し物で賑わいます。

 田畑も、村も、神社も、こうした祭りも、古くから氏子の手によって作られ、氏子によって守られてきました。

神楽会

 百濟王神社には神楽会があります。大阪の里神楽といえる『難波神楽』を中心に、『浦安の舞』、『豊栄の舞』などが奉納されます。⇒神楽会についてはこちら

山車保存会

 コンチキチン!百濟王神社の山車(だんじり)は天保7年(1836年)に制作されたものです。経年劣化により山車庫に置き捨てられておりましたが、平成5年に復元致しました。
 秋大祭には庫より出し、氏子崇敬者によりだんじり囃子が奉納されます。現在は曳行はしておらず、境内にて展示するのみとなっております。

奉納演舞

 秋大祭では神楽、だんじり囃子の他にも、毎年さまざまな演舞が奉納されます。これまでに空手、和太鼓、居合、河内音頭、江州音頭、演劇などが奉納されました。

野点

 お茶席をご用意しております。関西外国語大学の茶道部の方々により奉仕されます。


宵宮祭

 宵宮祭は先ず湯立て神楽が奉納された後、神事が斎行され、その後、献灯や奉納のど自慢大会などの奉納演舞が行われます。宵宮は古くは神霊を迎える儀でした。境内に火が灯され、歌声が響く中、神祇も遠近よりお集まりになられることでしょう。

奉納のど自慢大会

 宵宮祭の祭典終了後、氏子による奉納のど自慢大会が行われます。

献灯

 秋大祭では氏子崇敬者の方々から献灯して頂いた灯明を境内に並べ、宵宮祭にて日没後に明かりを灯します。
 灯明には奉納者名が記されます。献灯をご希望の方は社務所にてお申し込み下さい。

献灯料:五百円


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